人間が相手だということ忘れないで

介護の苦労は、自分より年上の方をお世話することにあります。お世話とは、生活のすべてを補助することで、介護される側の負担を軽減します。生活すべてということで、時間の制限がありません。夜中でも、トイレなどの対応をしなければなりません。在宅の場合は、家族で手分けして、対応しなければなりません。施設の場合は、夜勤で対応します。在宅はそれが出来ない分、自分の負担が大きくなります。数時間、ホームヘルパーに頼むことで、自分の用事や買い物などをすることができます。そのバランスをなかなか取れないと、大変苦労することになります。

家族や行政との話し合いをしたり、自分の身体を壊さないことが大事です。家族は、介護する方もされる方も、うまくいっているか、負担がないかをよく判断してあげることが必要です。第三者の目で見ることで、自分達では気付かない問題を発見することができます。

施設でのお世話は、数人の職員が、大勢の利用者を補助することになります。利用者の言葉を聞き取ることがうまくできないと、怒られてしまったり、嫌がられたりすることになります。利用者とのコミュニケーションをしっかり取れれば気持ちを察することができ、ストレスなく補助できるようになります。夜勤でのお世話は、ほとんどがトイレの補助になります。ひっきりなしにコールされ、とても忙しい時もあるでしょう。人間と人間の作業だということを忘れず、思いやりを持って接することでストレスを感じなくなります。ストレスは、毎日溜まりやすいです。楽しくお互いにお話しできる話題で、ストレス解消ができるといいでしょう。